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2006/01 | |
繁殖を考える | |
1 どんな犬を望むのか? |
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のその前に。今から15年程前競馬に夢中になった時期(競馬とパチンコで生活していた様な、血も凍るような高利な借金が今生きているのが不思議な位有ったり、でも一番贅沢していたような時期)があった。10年以上どっぷり浸かっていたんだけど、1ヶ月弱負け続けた所で嫁からStopがかかった。この時血統を少しかじっていた。(予想に活かすつもりでは無く) 調べるといっても”世界の名馬”という本を読んだりしていただけなんだけどね。そんな時一冊の本に出会った。 ケン・マクリーン著 山本一生訳 ”クラシック馬の追求” (・・・興味のある方は検索してみては?発行は競馬通信社ですね) 今読み返そうと思っているけど、うーんと唸ってしまいそうな感じの本です。読み始めると止まらないと思うんですが。 最高の馬を創る為、色んな生産者が色々な考えを持っている事が判ります。 又、遺伝についても勉強になると思いますよ。(遺伝疾患からの観点でなく、優秀な馬の生産に向けてで) ここからは自分の主観が入ってきますので、本とは違うじゃん。とか、どんな理解の仕方をしているんだ。と思ったら読むの止めちゃって下さい。 |
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写真はSixのお母さん 顔から毛艶/骨格/色の出方/態度/仕草に至るまでホンとそっくり | |
では、どんな犬を望むのか? ”走るフォームがいい犬”が良いなー。もちろん疾患を起こす遺伝因子なんて持ってない方が良いに決まっている。更に望むなら躾に手間が掛からず、何でもすぐ理解してくれるにこした事はないけど。では何故フォームかと言うと・・・。(他はどうでも良いのか?) 今の気持ちは、それなりであれば良いかなー。同じ事を書いてしまうけど欲を言えばきりが無い。 1 スピードがある 2 丈夫である 3 ジャンプが高く綺麗 4 理解力が高い 5 集中力がある 6 人にも犬にもフレンドリー等々。 でも、これってやる気しだいで改善出来る項目だと思っている。”3 ジャンプが高く綺麗”だって、ジャンプしている最中手を添えて矯正出来てしまう。(正確には、だそうだ) クラシックディスタンスやグレードディスタンスで勝ち負けをする競走馬を生産する訳けじゃないじゃん。よくネットでは繁殖する犬の兄弟姉妹、又両親犬の兄弟姉妹を調べられたら調べた方が・・・と書いているが、長年そのラインの犬/飼い主の接し方等で見てきている人なら少しは参考になるだろう。でも、そんな環境に無い人が調べられる事柄なんて知れていると思う。仮に知ったからといって似た仔が出る発現確率は?仮に両親犬がめちゃくちゃ優秀な競技犬(ショウボーダー)で兄弟も活躍している。では、その子どもはどうか?どうなの。最高の種牡馬と最高の繁殖牝馬の組み合わせでも能力の低い馬となる事は多々ある。活躍した馬の全弟(妹)が平凡に終わる事って良く見るケースで、これは、両親の遺伝子プールから異なった部分を受け継ぐからだと考えられる。(そうだ) それなら血統なんて関係ないんじゃないの?と思うけど、そうではないんですね。 競走馬を生産する基本的手法として、インブリード/ラインブリード/アウトクロス/アウトブリードの4つがある。生産者は状況に合わせて使い分けている。パーセンテージゲームを勝ち抜く為に。 インブリード/ラインブリード・・・インブリード/ラインブリードを持った馬の遺伝子型はホモ型となっている可能性が高く、その分だけ遺伝形質を産駒に伝えられる可能性が高くなる。これは遺伝子プールの変異が制限されると考えられ自分の形質を遺伝する事が出来る。 アウトクロス・・・意図的にクロスを避けて雑種強勢を生かそうとする場合に用いる。 アウトブリード・・・片方の親自身がインブリード/ラインブリード、或いはその両方を持っていて、しかも、もう一方の親とは全く血縁関係の無いパターン。ハイクラスの競走馬を生産する時にもっとも有効な手段と考えられている。 犬の繁殖を考える時(競走馬の血統を考えていても)、パーセンテージゲームという言葉は使いたくないが、良いショウ系ボーダーを望むのであれば、骨格/毛艶等良い子が発現する確率を上げたいと思うだろうし、アスリート系を望むのであればやはりしかりだと思う。 実はSixの血統表も見ていくとクロスがあるのが判る。何を意図してこの配合を決めたのか?一度お会いして話を聞いてみたい気がする。(何世代も前のブリーダーの事ですよ) |
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2 遺伝的変異 何世代も前の先祖の複雑で多彩な遺伝的影響は発現する事のないキャリアによって受け継がれ、条件が揃った時初めて発現する。父母の持つ遺伝子は発現する為に何代をも必要とする事がある。言い換えれば望むべき資質才能がいつまでも出なかったり、望まない事が低い確率だと思っても出てしまったりという事が起こりうる。これは遺伝暗号に様々なものが含まれている為で、時には凡庸な種牡馬と繁殖牝馬からでもステークスウイナーが生まれる事がある。とは言え可能性が最も大きいのは両親の血統の中に優れた馬がクロスされている場合で、影響力のある馬の血が強化され競争能力の遺伝子が発現する。最適な種牡馬を選び繁殖牝馬に能力を発揮する機会を与える事を色々な考えの中行っているのが生産者なんだろう。 |
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3 このページをUpするにあたり | |
実はこのページをUpするにあたり、どうしようか凄く迷いました。(今でも思っているし、いつ消してしまうかも判らない) 他のページを見てもらえば理解されると思います。又、凄く反対意見も来る事は承知しています。一度は繁殖を考え、又、諦め、今又どうしようか迷っている状況です。”こんな事を考えていたんだ”という事を残す意味で、一度Upしようと思います。 |
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